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<奥州市文化会館>開館25年 市民オペラで祝福

及川さん(左)の指導で立ち稽古。2日の練習にはミミ役の野田さん(中央)も参加し、出演する市民にも熱が入った

 岩手県奥州市文化会館(Zホール)の開館25周年を記念し、歌劇「ラ・ボエーム」(プッチーニ作曲)が30日、同館で上演される。公演のために組織した合唱団や昨年秋に発足したZホール児童合唱団などが協力。ソリストに同市出身のテノール、福井敬さん(二期会)らを配し、市民参加のオペラで四半世紀を祝う。
 原語のイタリア語で上演し、日本語字幕が付く。指揮は昭和音楽大客員教授の星出豊さん、演出は桐朋学園大特別非常勤講師の三浦安浩さん。公演プロデューサーを奥州市出身で藤原歌劇団合唱部名誉指揮者の及川貢さんが務める。
 芸術家を目指す貧乏だが陽気な若者たちの友情と、そんな詩人ロドルフォとお針子ミミの悲恋を描いた作品だ。「冷たい手を」「私の名はミミ」などの名曲が並ぶプッチーニの代表作の一つで、全4幕。
 主人公のミミ役は盛岡市出身のソプラノ、野田ヒロ子さん(藤原歌劇団)で、福井さんがロドルフォを演じる。管弦楽はテアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ。
 奥州市の合唱愛好者を中心に昨年末に25周年記念合唱団が組織され、児童合唱団や市内の劇団「Zの風」などと練習を重ねている。第2幕のバンダ(別動隊)として岩手県吹奏楽連盟奥州支部も参加する。
 及川さんは「1934年の藤原歌劇団旗揚げ公演でミミを演じたのが花巻市出身の伊藤敦子さん(故人)。岩手にゆかりのある作品を通し、奥州市の文化発展につながれば」と話す。
 三浦さんは「市民が力を合わせ、本格的なオペラに挑戦するのは素晴らしいこと。人間の幸せとは何かを作品から感じてもらえればうれしい」と意気込む。
 野田さんも「市民の皆さんとの共演で、いい舞台にしたい」と期待する。
 午後1時20分から作品解説があり、2時開演。入場料はA席8000円(高校生以下4000円)、B席6000円(同3000円)。S席は売り切れた。
 23日午後2時から同館で、及川さんを講師に無料のビデオレクチャーがある。
 連絡先は同館0197(22)6622。火曜休館。


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2017年07月05日水曜日


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