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<福島廃炉への道>固体廃棄物の保管計画を改定

補修後のイメージ

◎6月1〜30日

【6月】
1日 東京電力福島第1原発のサブドレン浄化設備で水漏れがあった。フレキシブルホースの接続部から浄化中の汚染水約2.7トンが漏れた。
4日 G6タンクエリアの組み立て型タンクからストロンチウム処理水約45リットルが漏えいした。
12日 増設多核種除去設備(ALPS)の採水用配管からストロンチウム処理水36リットルが漏えい。
20日 5月9日に運用が始まったヘリポートで実施した救急搬送訓練を報道陣に公開した。
15日 国際廃炉研究開発機構(IRID)と東芝が、3号機原子炉格納容器の内部調査で使う水中ロボットを、神奈川県横須賀市の研究施設で公開した。7月下旬に投入する。
23、24日 1〜3号機の溶融燃料(燃料デブリ)取り出しに向け、IRIDなどが開発を進める止水技術試験を公開。福島県楢葉町の楢葉遠隔技術開発センターの実規模施設で、圧力抑制室に止水用のコンクリートを流し込んだ。
26日 1〜4号機の建屋地下に氷の壁を造り地下水流入を減らす凍土遮水壁について、東電が未凍結区間1カ所の凍結開始を原子力規制委員会に申請した。
27日 3号機の使用済み燃料取り出しに向け、屋根カバーの部材搬入を開始。初日は、運搬船で小名浜港から運んだ部材2個をクレーンで原発構内につり下ろした。
29日 第1原発で発生する固体廃棄物の保管管理計画を改定。地下貯水槽撤去に伴うがれきの発生量などを考慮し、2016年3月公表時と比べ5000トン増の75万4000トンの廃棄物が今後10年で発生すると予測した。

◎格納容器漏えい補修を

Q 国際廃炉研究開発機構(IRID)は福島第1原発1〜3号機の溶融燃料(燃料デブリ)取り出しに向け、開発を進めている圧力抑制室の止水技術の実証試験を公開した。
A 1、2号機は格納容器の下部にある圧力抑制室などで水漏れが起きているとみられる。燃料取り出しには、冷却水を掛け流しながら側面から取り出す「気中工法」や格納容器を水で満たして上部から取り出す「冠水工法」が検討されているが、いずれの工法でも格納容器の外に汚染水漏れを防ぐ止水工事が必要となる。
Q どのように水漏れを止める。
A ドーナツ型の圧力抑制室の上面に高圧水で開けた8カ所の穴(直径30センチ)に遠隔操作でホースを差し入れ、流動性と強度を兼ね備えた特殊なコンクリートを流し込んで固める。
Q 2016年11月にも同様の試験が公開された。
A 3種類の実証試験が行われている。前回は、圧力抑制室を支える脚部の耐震補強工事の試験を公開した。コンクリートの 充填(じゅうてん)によって圧力抑制室の重量が約2.5倍に増えるため、脚部に補強用のコンクリートを流す手順を確認した。格納容器と圧力抑制室をつなぐ「ベント管」の止水試験も年内に実施予定だ。
Q 今後のスケジュールは。
A 止水性能や強度などのデータを本年度中に取りまとめる。21年中の溶融燃料の取り出し開始に向け、具体的な止水方法について検討を進める。


2017年07月05日水曜日


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