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震災契機に交流、慈善ライブ開催へ

ライブの打ち合わせでエリースを訪れ、ステージに立つ村上さん(左)とエリーさん=6月18日
勝浦敏夫さん

 東日本大震災を挟んで親交を深めてきた仙台のジャズバーと神戸のミュージックバーが10日、神戸市でチャリティーライブ「センダイ・ミーツ・コーベ」を開く。ミュージックバーのオーナーは震災後、肺がんで急逝した。復興を後押ししてくれたオーナーへの思いを演奏に込める。
 ライブは、仙台市青葉区国分町の「クロスビー」オーナーでギタリストの村上徳彦さん(57)と、神戸市三宮にある「エリース」のボーカル、エリーさん(63)が企画した。
 出会いのきっかけは2010年8月、村上さんが初めての神戸旅行で偶然、エリースに立ち寄ったことだった。ベースを弾いていたオーナーでエリーさんの夫の勝浦敏夫さんと意気投合し、再会を約束した。
 その後、11年3月11日の震災発生から間もなくして、村上さんに勝浦さんから見舞いのメールが届いたことで交流が始まった。
 村上さんは「エリースに義援金を募る箱を置き、チャリティーライブを開いていることなどをメールで知らせてくれるようになりました」と振り返る。同年10月、村上さんはエリースを訪れて支援への感謝を伝え、勝浦さん夫妻と共演もした。お互いに古里の街とジャズ文化への思いも語り合った。その1カ月後、勝浦さんは61歳で他界した。
 最後の夜、「またな」と別れる前、兄貴肌の勝浦さんに「今度、一緒に何かやれたらいいですね」と持ち掛けた村上さん。6年間、思いを温め続けてきた。
 三宮のダイニングバー「フラット・ファイブ」を会場にした今回のライブには、村上さんやエリーさん、次男でドラマーの勝浦優さん(33)ら両店のバンドメンバー計10人が出演する。
 エリーさんは「6年前のご縁から、ライブが企画できてうれしい。当日は、ステージのどこかにきっと夫もいると思う」と成功を願う。今後、ライブを仙台と神戸で1年交代に開いていくことも検討している。


2017年07月05日水曜日


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