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<最低価格落札>業者割り振りか 順番決めるメモ

業者が共有していたとされるメモ。上段(5)の業者は、次の落札者になることを意味するという(業者名はモザイク加工しています)

 大崎市発注の測量関連業務の指名競争入札で、応札下限の「最低制限価格」での落札が頻発した問題に関連し、河北新報社は5日までに、一部の参加業者が談合用に共有していたとみられるメモの写しを入手した。メモには番号と業者名、落札結果などが並ぶ。関係者は「談合による入札結果を記録し、次の落札者を決める際の資料として使っていた」と証言する。
 メモの見出しは「大崎市入札」。「測量業務800万円以上」「測量業務800万円以下」「下水道」など業務の種類や金額などで8項目に分類。「北部土木」と書かれた宮城県北部土木事務所発注の業務とみられる項目もあった。メモの日付は2016年12月で、2013〜16年度の落札結果計40件に関する情報が記されていた。
 個別の入札名はなく、各項目ごとに(1)から(8)までの番号が業者名に振られ、落札額とみられる1万円単位の数字、入札日と推察される日付などが書き入れられていた。「北部土木」の項目にあった加美町の業者を除き、業者名は全て市と定期的に意見交換会を開いていた市内の業者でつくる研究会のメンバーだった。
 メモの内容を市と県が公表する入札結果と照合した結果、一部で落札額や日付が異なるものの、おおむね符合した。中にはメモの日付より後の入札で、予定入札価格とみられる金額と業者名が記されたものもあった。この入札は、書かれていた業者が90%超の落札率で契約していた。
 メモが存在する事情を知る関係者は「談合の割り振りの際に使った備忘録のようなもの」と説明。左手の番号は落札者の順番を表し、業者名右脇の落札額の空欄は、業務を落札していない順番待ちの状態を示しているという。
 次の発注が出たら、「数字の順番に本命になることができた」と解説する。実際の入札結果との比較では、一部で入れ違う箇所などが見られたが、多くが番号順通りに落札していた。
 メモは順次更新されたといい、別の関係者は「一部の項目では落札者が一巡すると、落札額が一番低かった業者を次の一巡の1番手にするよう割り振った。小額の業務2本を1本にすることもあり、小額の入札に当たった業者の救済の意味合いがあった」と話す。
 最低制限価格での入札が相次ぐ本年度の平均落札率が約73%なのに対し、このメモに入札結果が残る16年度の平均落札率は、約96%と高かった。
 研究会のメンバーで、メモ作成を担ったと複数の関係者が指摘する業者にメモの確認を求めたが、「当社が知らない文書。落札者の割り振りなどあり得ない」などと話し、業者間による受注調整を否定した。


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2017年07月06日木曜日


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