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<牛飼い女子>岩手に続々誕生 15グループ

牛舎で談笑する奥中山楽農女子会の女性たち=岩手県一戸町

 畜産や酪農に挑む「牛飼い女子」のグループが、岩手県内に続々誕生している。県が2年前に始めた「元気な牛飼い女子応援事業」をきっかけに急拡大。各グループが商品開発に取り組むなど、女子力全開で酪農王国・岩手の盛り上げに一役買っている。
 肉牛や乳牛を飼育する女性グループは現在15団体(地図)。20〜40代の子育て世代が中心で、県が主催する年2回の「牛飼い女子会」には、県内各地から約340人が参加する。
 繁殖・肥育農家のグループ「いわてまち紅娘(べこ)会」(岩手町)は、会員14人が高品質な肉牛の出荷を目指す本格派だ。飼育する牛のデータを持ち寄って研究する定例会のほか、昨年度は県の助成金を得て鹿児島県や宮崎県の市場を視察した。
 会長の佐藤智恵美さん(43)は「データを出し合うことで出荷までの目安が正確に分かるようになった」と語る。
 会員23人の「奥中山楽農(らくのう)女子会」(一戸町)は、半数が町に嫁いできた女性たち。西舘遥さんも酪農初心者の26歳。「先輩の牛舎を見るだけでも勉強になる。優しく教えてもらい、酪農は奥が深い世界だと分かってきた」
 牛乳を原料にした加工食品の開発にも取り組んでおり、会長の中嶋瞳さん(43)は「若い人たちに親睦を深めて土地に慣れてもらい、奥中山の酪農を盛り上げたい」と話す。
 県内の畜産・酪農世帯は2016年2月末現在で計5860戸。15年の農業産出額は肉用牛が242億円で全国5位、乳用牛が258億円で6位。
 国内有数の畜産・酪農県だが、多くは家族経営で家事や育児もこなす農家の女性の場合、交流の機会が乏しかった。県の村上勝郎畜政担当課長は「女性たちが積極的に経営に参加できる環境をつくることで、岩手の畜産・酪農に活気を生みたい」と期待を寄せる。


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2017年07月06日木曜日


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