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<モンテ>決定力が上位へのカギ 前半戦10位

山形−松本 前半、相手選手と競り合う瀬沼(9)=5月17日、天童市のNDソフトスタジアム山形

 サッカーJ2山形は1日にリーグ前期を終え、8勝8分5敗、勝ち点32の22チーム中10位で折り返した。今季は木山隆之(たかし)監督が就任したほか12人の選手が加入し、先発の顔ぶれが一新。豊富な運動量がチームカラーとして定着した一方、20得点はリーグ19位で決定力の向上が上位進出のカギになりそうだ。

<走力を生かす>
 戦績と順位の推移は表・グラフの通り。主力の佐藤優、南、宇佐美、鈴木、荒堀、中山をけがで欠き、総力戦が続く中、11節からは9試合連続負け無しで一時は5位まで上昇した。
 前期は21試合中9試合で無失点と、守備の安定した試合が多かった。特に19節までは失点15でリーグ2位タイの堅守が、負けの少なさにつながった。高いDFラインと前線からのプレスが機能。こぼれ球への対応や、ボールを持つ相手を囲む場面は走力が生きた。
 今季、センターバックを務める高木は「無失点の試合は選手間の距離がうまく取れていた。誰かが抜かれてもすぐカバーに入れる」と手応えを語る。シュート17本の猛攻を零封し、先制点を守り切った8節の東京V戦は今季を象徴する試合だった。
 一方で敗れた5試合はいずれも先制された後、立て直す前に追加点を奪われた。特に直近の2試合は計9失点と大崩れ。DFラインが押し込まれて選手の間隔が広がると、パスがつながらなくなり、相手のカウンターへの対応も遅れた。
 主将の本田は「切り替えが遅い。焦りからボールを奪われ、点を取られてしまう」とメンタルと試合運びの課題を指摘した。

<待たれる復帰>
 決定力不足の一因はシュート数にも表れ、175本はリーグ20位。相手を上回ったのは5試合にとどまる。運動量が落ちない瀬沼、阪野らによる縦への速い突破は迫力があるが、既に相手も警戒を強める。チームが目指す、パスを回してボールを保持しながら相手を揺さぶる攻撃は、まだ見せ場が少ない。
 シュート機会を増やすには、ドリブルやパスで攻撃に変化をつけて守備を崩すプレーが必要。技術とアイデアを持つ南、佐藤優の復帰が待たれる。布陣が整えば今はドリブルで決定機をつくる場面が多い汰木(ゆるき)も、もっとゴール前でシュートを打てるだろう。
 勝ちきれない試合が目立つ中、昨季はJ2愛媛で2桁得点を挙げた瀬沼、阪野が6点、5点と順当にゴールを重ねる。昨季は1試合出場の瀬川がチーム最多の6アシストを記録。鈴木、荒堀、宇佐美がけがから復帰し、明るい材料もある。
 J1自動昇格の2位とは勝ち点11差、昇格プレーオフ圏の6位とは2差。木山監督は「(大事なのは)42試合が終わった時にどうなっているか。足りない部分を埋められれば、目標に向かって走れる力は十分ある」と後期への決意を語った。(山形総局・阿部萌)


2017年07月06日木曜日


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