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<宮城県議会>知事と与党に微妙な溝

◎県議会を振り返って

 6日閉会した宮城県議会6月定例会は、4選立候補を正式表明した村井嘉浩知事と、応援母体の最大会派「自民党・県民会議」との間に横たわる微妙な溝が浮き彫りになった。仙台市長選の候補者擁立を先導した政治姿勢、多選の懸念などくすぶる不満は小さくない。
 村井知事が2009年、13年と同様に出馬表明の舞台に選んだ定例会本会議。一般質問で「おごり」「強い影響力」に触れ、異例の苦言を呈した自民会派の議員に、野党議員から「よし」と声が上がった。4選への決意を述べた知事答弁に、拍手はまばらだった。
 自動車産業を中心とした企業誘致、東日本大震災からの復旧復興などの実績を評価する声は多い。ただ定例会では、リーダーシップと表裏一体にある、トップダウンの強引な県政運営を指摘する声が相次いだ。
 かつて知事を5期務めた故山本壮一郎氏(1969〜89年)は回想録で、「3期ぐらいが妥当。4期目から多選の抵抗感が心にあった」と述懐した。一方、村井知事は「やりたいことがある」と意欲を隠さない。
 自民会派のベテラン議員は「4期目に向け、前のめりな知事の姿勢に忠告する狙いがあった。近年は議会対策もおざなりで、与党会派への甘えを感じる」と解説する。
 2日に投開票があった都議選は、小池百合子都知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」が勝利し、都議会の過半数を制圧した。権力が集中する知事と対峙(たいじ)する「二元代表制」の存立が今後、試される。
 宮城にとっても村井県政を誕生させ、3期12年を支え続けた県議会の与党会派が担う役割は重い。長期政権を視野に入れる知事と、あらためて緊張感ある関係を築く必要がある。(報道部・吉江圭介)


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2017年07月07日金曜日


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