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<にゃんとワンポイント>家具から落下、骨折も

キャットウオークで一休み。低い所からの落下でも油断は禁物だ=仙台市青葉区、猫カフェ天使のこねこネコ

◎フライングキャット症候群

 フライングキャット症候群、ご存じですか? 猫が高所から飛び降りることをいい、ハイライズ症候群または猫高所落下症候群とも呼ばれています。
 猫は抜群の平衡感覚と柔軟な関節や筋肉により、高所から落下しても空中で態勢を整え見事に着地することができます。実際に高層マンションのベランダから飛び降り、けが一つしなかったという猫もいます。その反面、低層階のベランダから落下し命を落とした例もあります。
 最近の室内飼いの猫たちは、運動不足と肥満により、本来持っている敏しょう性や平衡感覚などが十分に発達していないことが考えられます。また、家具からの落下では体勢を整えるのに要する時間の不足により、着地に失敗し骨折するケースもあります。「猫は高い所から飛び降りても大丈夫」という認識を改めた方がよさそうです。
 猫が高所から飛び降りる原因はさまざまですので、原因の全てを除去することは困難です。生活環境や年齢、性格などに合わせ、防止策を講じてみてはいかがでしょうか。
 この時季暑さしのぎにベランダ側の窓を開けっ放しにしているお宅もあるかと思います。落下防止に網戸を閉める例が見られますが、簡単に開けてしまう猫もいるので、効果は期待できません。
 近づいてほしくない場所に猫の苦手なアルミ箔(はく)を敷いたり、嫌いなかんきつ系の芳香剤をスプレーするのもいいでしょう。ベランダに落下防止ネットを設置していれば落下の危険性は低くなります。
 室内での防止策としては、家具を階段状に配置して高低差を少なくすることで事故を減らせます。2、3歳の猫は運動量が豊富で、好奇心旺盛なので特に注意が必要です。
(専門学校講師・獣医師 成沢千香)


2017年07月07日金曜日


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