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<若柳病院>医療型短期入所 10月開始

 栗原市若柳病院は10月1日、たんの吸引や経管栄養などが必要な重症心身障害児者を受け入れる医療型短期入所を始める。県が委託するモデル事業の2例目。入所施設の偏在解消対策として、在宅で介護する家族の負担軽減を図る。
 対象は仙台市を除く県内在住者で、医療的ケアのほか食事や排せつなど生活全般を補助。冠婚葬祭や通院などで家族が自宅を不在にする際の利用を想定する。定員は1日1人で、当面は日帰りのみ。宿泊もできるよう環境整備を進める。
 施設が少ない地域向けの対策として県は昨年10月、登米市米谷病院でモデル事業を開始した。受け入れ枠を確保する病院側に配慮し、利用者がいない日の介護給付費分も助成する。
 県の調査では、医療的ケアを必要とする障害児者は仙台市を除く県内に2000人以上いると推測される。重症心身障害児者の医療型短期入所が可能な施設は仙台市4カ所、気仙沼市と登米市、山元町の各1カ所の計7カ所しかなく、定員は計23人と少ない。
 若柳病院の菅原知広院長は「仙台圏に施設が集中し、郡部に住む障害児者の家族は不自由な思いをしている。かかりつけの病院とも連携し、安心してサービスを受けられる環境づくりを目指したい」と話す。
 8月をめどに県は仙台市や医療型短期入所施設との連絡会議を設置する方針。ノウハウの共有や研修交流、空床情報の一元化などの検討を始める。
 県障害福祉課は「県内の施設数は十分でなく、地域間格差は深刻な問題。関係者が知恵を出し合い、医療型短期入所に取り組む施設を増やしたい」と話す。


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2017年07月08日土曜日


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