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<仙台地裁切り付け>殺人未遂罪で起訴

 仙台地裁で被告の男が判決言い渡し中に刃物を振り回し、取り押さえようとした警察官2人が切り付けられた事件で、仙台地検は7日、殺人未遂罪で、山形市鉄砲町1丁目、無職淀川聖司容疑者(30)を起訴した。淀川被告は殺意を否認し、「凶器は逃げる際の威嚇用だった」と説明していることが弁護人への取材で新たに分かった。
 起訴状によると、淀川被告は6月16日午前、宮城県迷惑防止条例違反(盗撮)の罪に問われた公判で、懲役1年の実刑を言い渡した判決の理由朗読中に傍聴席側の柵を乗り越え、取り押さえようとした警察官2人の顔や背中などを切り出しナイフ(刃渡り約6センチ)で負傷させたとされる。
 捜査関係者によると、被告は事件当時、刃物を逆手で持っていた。傷は少なくとも計6カ所あり、背中の刺し傷は肺近くまで達していたことから、県警は強い殺意があったとしている。
 一方、弁護人は取材に対し、動機を「逃走目的」と説明した。有罪認定に不満を持ち、ナイフを手に傍聴席後方の出口に向かった、と主張した。
 被告は「取り押さえられ、抵抗した際に傷付けてしまった。刺した認識はなく、流血を見て初めて刺したことに気付いた」と供述し、被害者への謝罪や後悔の念を口にしているという。
 被告は当時保釈中で、スーツの内側などに切り出しナイフ2本と果物ナイフ3本を隠し、法廷に持ち込んだとみられる。事件当時は「でたらめ裁判だ」などと叫び、後日控訴した。
 地裁は事件後、保釈中や在宅起訴された被告に対し、入廷前の所持品検査を原則実施している。


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2017年07月08日土曜日


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