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<高校野球>頭脳派 投球に安定感

フォームをチェックしながら投げ込む佐藤=仙台市青葉区の仙台高グラウンド

◎挑戦の夏 宮城大会(上)仙台/プロ注目左腕

 5月24日、仙台市民球場。春の県大会2回戦の仙台育英−仙台戦に、20人近いプロ野球のスカウトが集結した。
 お目当ては仙台の主戦佐藤隼輔だ。春の地区大会でも対戦し、9三振を奪っている。この日は11安打と打ち込まれたものの、最速144キロ左腕のマウンドさばきに熱い視線が注がれた。
 伸びのある真っすぐを軸に、スライダー、カーブ、チェンジアップと球種は多彩。中学1年の時にはリトルリーグで全国制覇した経験もある。
 とことん考え抜く性格も左腕の良さだ。高校に入って投球フォーム改造に取り組んだ時のこと。全身を使った投球を目指し、下半身や体幹強化に挑むのに、自分自身で一からメニューを組み立てた。
 「とにかく納得するまで質問をしてくる」と石垣光朗監督。「頭できちんと整理してから実践に移すタイプなので、他の選手より理解力が高い」と評価する。
 背番号1を背負った昨秋は重圧と責任感から「気持ちが前のめりになった」(佐藤)。制球が乱れる場面も多かったが、この春は安定感を取り戻した。女房役の笹口大輝主将の存在が大きい。
 毎日の練習でブルペンの内容を投手に伝えるのは捕手の大きな役目。しかし、笹口はあえて佐藤に多くを語らない。「自分できちんと考えるタイプだから言い過ぎないようにしている」(笹口)。佐藤は「呼吸が合うのが一番。配球の考え方も似通っている」と絶大な信頼を置く。19年ぶりの甲子園へ、あうんの呼吸で歩を進める。
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 第99回全国高校野球選手権宮城大会は14日に開幕し、69チームが甲子園出場を目指して熱戦を展開する。注目校や選手を紹介する。(スポーツ部・今愛理香、伊藤卓哉)


2017年07月08日土曜日


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