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<放火母子死亡>長男証言「父親を許せない」

 宮城県登米市迫町佐沼の民家で母子とみられる3人の焼死体が見つかり、現住建造物等放火容疑で住人の会社員島谷嘉昭容疑者(40)が逮捕された事件で、島谷容疑者の長男(18)が8日、河北新報社の取材に応じ、当時の詳しい状況を証言した。
 長男は、出火時刻の約35分前に当たる4日午前2時ごろに帰宅。島谷容疑者と(再婚した)妻美由さん(31)が2階北側の部屋で口論していたが、大声ではなく、内容はよく聞き取れなかったという。
 2階南側の自室で就寝後、間もなく、火災報知機が鳴った。<たばこの煙で作動したのだろう>。再び寝たが、音は鳴り続けていた。部屋の扉を開けると、火が勢いよく入ってきたため、着の身着のまま内階段を駆け降りたという。
 外に出ると、2階部分が激しく燃えていた。長男は「父親が2階北側の部屋にライターで火を付けたようだ。逃げ出すのがあと1〜2秒遅かったら、自分も命を落としていた」と振り返った。
 避難する際、美由さんの姿は見かけなかった。長男は「110番した後、子どもたちを助けようと部屋に戻ったようだ。妹と弟の部屋が南側だったら、助けられたかもしれない。3人の命を奪った父親を許せない」と声を震わせた。
 島谷容疑者は4日未明、自宅2階の寝室の布団にライターで火を付けた疑いで逮捕された。焼け跡から妻美由さんと、長女真央ちゃん(3)、次男叶佑(きょうすけ)ちゃん(1)とみられる3人の焼死体が見つかった。


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2017年07月09日日曜日


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