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<高校野球>逆境克服打球に鋭さ

水たまりができたグラウンドの脇で準備運動をする黒川の選手たち=大和町の黒川高グラウンド

◎挑戦の夏 宮城大会(中)黒川/雨にも負けず

 今春の県大会に19大会ぶり7度目の出場を果たした。初戦は仙台二に快勝し、柴田との2回戦は接戦の末に逆転サヨナラで惜敗。チーム打率2割8分6厘の力強い打棒で輝きを放った。
 選手たちは冬場から打ち勝つ野球を追い求めてきた。素振りや打撃練習に使うバットの重さは1.5キロ。一般的なマスコットバットよりもはるかに重い。斎温大(はると)主将(3年)は「重いバットを使うことでスイングスピードが速くなり、打球に鋭さが出てきた」と手応えを語る。
 打撃に特化したチームスタイルは、厳しい練習環境で培った。
 2015年9月、記録的な豪雨でグラウンドが冠水。泥を取り除き、土を入れ替えたことで水はけが悪くなったという。雨の多い時期はあちこちに水たまりができるため、練習は限られたスペースでもしやすいフリー打撃や素振りなどの配分を増やした。
 「(困難があっても)その都度で考えた練習を取り入れればいいだけ。野球ができるだけでありがたい」と斎主将。逆境をはねのける前向きな姿勢が選手たちの成長を支え、昨秋は2割台前半だったチーム打率が飛躍的に向上した。
 今春から指揮を執る山中信宏監督も「弱点に気付き、一つ一つを克服していくことが野球をする喜びにもつながるはず」とナインを後押しする。「一つ一つのプレーに根拠を持とう」と常に呼び掛け、相手バッテリーの配球を分析して狙い球を絞るしたたかさを植え付けようとしている。
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 第99回全国高校野球選手権宮城大会は14日に開幕し、69チームが甲子園出場を目指して熱戦を展開する。注目校や選手を紹介する。(スポーツ部・今愛理香、伊藤卓哉)


2017年07月09日日曜日


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