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<相馬野馬追>父子3代で出陣 誇り守り継ぐ

早朝、厩舎(きゅうしゃ)で馬の様子を見る(左から)淳史さん、為夫さん、賢一さん=南相馬市原町区
乗馬は野馬追の「必修科目」。名人級の淳史さんも本番に備えて連日愛馬にまたがる=南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地

 福島県浜通り地方に続く伝統の歴史絵巻「相馬野馬追」に今年、3世代そろって出陣する家族がいる。南相馬市原町区の会社員今田淳史さん(20)と父親の賢一さん(47)、祖父の為夫(ゆきお)さん(73)で、3頭の馬も自前で飼っている野馬追一家。淳史さんらは乗馬の練習に連日精を出し、29日からの本番に備えている。
 今田さん一家と野馬追との付き合いは深い。為夫さんは所属する「中ノ郷」の元侍大将、賢一さんは祭りのメインイベント「神旗争奪戦」の名手とたたえられたほどだった。
 淳史さんも小さい頃から馬に親しみ、中学1年生で甲冑(かっちゅう)競馬に初出場して1着になった。神旗はまだ獲得していないが、「父に早く追い付きたい」と今年に懸ける。
 今田さん一家は2011年の東京電力福島第1原発事故で9カ月間、避難生活を余儀なくされた。避難でいったん馬を手放したが、野馬追のために再び購入した。
 為夫さんの母方は相馬中村藩に仕えた武士の家系。馬の飼育費や3人分の甲冑などの費用は大変だが、出陣し続けるのは「相馬武士の誇り」(為夫さん)。淳史さんも祖父と父の情熱を受け継ぎ、出陣し続けるという。(写真部・高橋諒)


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2017年07月09日日曜日


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