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<全町避難>高齢者のよりどころ いわきに再建

特養ホームの居室を案内する岩元理事(右)と西内施設長

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県双葉町の社会福祉法人ふたば福祉会が、町仮役場があるいわき市に二つの施設を再建し、運営を始めた。仮設と位置付けるが、県内外に避難する町民らの老後のよりどころとなる。
 同市錦町に完成した施設のうち、特別養護老人ホーム「せんだん」は一部2階、延べ床面積3140平方メートル。定員は、開始予定のショートステイ10人を含め50人。入所予定の36人のうち31人を双葉町民が占める。
 隣接するグループホーム「せんだんの家」は平屋の床面積350平方メートルで、認知症の高齢者向け。同市南台の仮設住宅内に2012年1月に再開した施設から、利用者9人が移る。
 両施設の開所式は、現地で6日に行われた。
 法人は原発事故前、町内唯一の両施設を運営。事故時の入所者ら88人は自衛隊などの車両やヘリコプターで搬送され、県内外20カ所以上の施設に分かれた。
 6月まで施設長で職員確保などに奔走した岩元善一理事(70)は「早く完成させ、町の復興に寄与したいとの思いだった」と感慨深げ。西内芳隆施設長(55)は「職員が専門性を発揮し、安心して利用してもらえる施設にしたい」と話した。


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2017年07月09日日曜日


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