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<高校野球>信頼と競争相乗生む

東北の2人の長距離砲、布施(左)と植木

◎挑戦の夏 宮城大会(下)東北/打線の2本柱

 右の植木利久(りく)、左の布施東壱(とうい)の両選手。2人の長距離砲が東北の打線を支えている。
 昨年春から4番を張ってきたのは植木だ。しかし、春の県大会決勝で右肘を痛めて戦列を離脱。代わりに入った布施が東北大会準々決勝の羽黒(山形)戦で3安打4打点、準決勝の仙台育英戦も2安打2打点。持ち味のミートのうまさを発揮して、打率4割5分5厘と代役以上の活躍を見せた。
 この活躍に植木が刺激を受けない訳がない。けがが癒えて途中出場した羽黒戦でダメ押しの3点本塁打を放つと、仙台育英戦は先発出場で四回に2点本塁打。主砲の意地を見せている。
 「布施が打ってくれるから自分に重圧がかからない。でも負けてはいられない。また4番を目指す」(植木)。「通算本塁打数は植木が上。植木がいるから自分ももっと打ちたいと思える存在」(布施)。2人の心中は互いへの信頼と対抗意識が交錯している。
 2人の争いは我妻敏監督のもくろみ通りのようだ。「植木をそのまま4番に戻しても良かったが、もう一度競争させてみようと思った。相乗効果でチーム力を底上げしてほしい」と期待する。
 東北大会準決勝は終盤までリードを奪いながら、あと一押しが足りず仙台育英に逆転サヨナラ負けを喫した。宮城大会は切れ目のない打線を目指し、2人を4番と下位に散らすオーダーが検討されている。切磋琢磨(せっさたくま)して培った打撃力で、2年連続の頂点を目指す。


 第99回全国高校野球選手権宮城大会は14日に開幕し、69チームが甲子園出場を目指して熱戦を展開する。注目校や選手を紹介する。(スポーツ部・今愛理香、伊藤卓哉)


2017年07月10日月曜日


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