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<東北大>研究支援のバトン 熊本大につなぐ

熊本大から届いた検体を確認する勝岡室長

 東日本大震災を機に発足し、遺伝情報を活用した次世代医療の創出に取り組む東北大東北メディカル・メガバンク機構(仙台市青葉区)が、昨年4月の熊本地震で被災した熊本大を研究面で支えている。
 機構が熊本県内などの学術機関に支援を申し出たのは、最大震度7の本震から10日後だった。熊本大大学院生命科学研究部の魏范研(ウェイファンイェン)准教授(39)が支援を求めてきた。地震の揺れで遺伝子を解読する精密機器が損傷したという。
 昨年8月からタンパク質の合成に関わる特定の遺伝子の研究で、検体を機構に順次送り、解析を依頼。魏准教授は「おかげで切れ目なく研究が続けられる。遺伝子解析の経験が豊富な機構の助言もありがたい」と感謝する。
 東日本大震災発生後、東北大には国内外の研究機関や企業からさまざまな支援の手が差し伸べられた。
 「災害で困っている所に、受けた恩を渡したいと思っていた」と機構の勝岡史城シークエンス解析室長(44)。支援のバトンはしっかりと熊本大につながった。(報道部・上村千春)


2017年07月11日火曜日


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