宮城のニュース

<東北電>女川原発含むテレビCM再開

◎再稼働へアピールか

 東北電力は今月、東日本大震災後に運転停止が続く女川原発(宮城県女川町、石巻市)の映像を含むテレビCMを、宮城県内で再開した。東京電力福島第1原発事故があり、6年以上放映を見送っていたが、女川2号機の安全対策工事が進む中で再開した。原発再稼働に向けたアピールも狙ったとみられる。
 CMは「つくる・おくる・ともす」シリーズの30秒版と60秒版。7日に県内の民放4局で放映が始まった。女川原発で建設中の海抜29メートルの防潮堤やタービンなどで社員が点検に当たる場面のほか、仙台火力発電所(同県七ケ浜町)、女川町中心部が映し出される。
 震災後、東北電のCMは節電や企業姿勢の紹介が中心だったが、昨年11月に現場の社員が登場する「つくる−」シリーズを放映。当初の舞台は山形、新潟の火力、水力発電所だった。
 女川原発を取り上げたことについて、東北電は「安定供給や安全確保に取り組む社員の姿を伝えるコンセプトで、火力、水力発電所などを紹介してきた流れの一環」と説明する。
 女川2号機は国の新規制基準審査が長期化し、東北電は2月、再稼働の前提となる安全対策工事の完了時期を2018年度後半に延期した。工事完了が近づくタイミングでのCMに、再稼働に向けた地ならしの意図もあるとみられる。
 震災と原発事故後、全国の電力各社は原発の安全性などをPRするCMを見送っていたが、関西電力と中部電力が12年に再開。東京電力は新潟県限定で放映を始めたが、同県の柏崎刈羽原発の免震重要棟で耐震性不足が発覚し、今年2月から放映を自粛している。


関連ページ: 宮城 経済

2017年07月12日水曜日


先頭に戻る