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<南東北インターハイ>自主性が成長後押し

円盤投げの選手と一緒にハンマー投げの練習に取り組む菊池=宮城県大崎市の古川黎明グラウンド

 宮城、山形、福島の3県を舞台にした全国高校総合体育大会(南東北インターハイ)が28日、開幕する。各競技とも個人、団体を問わず全国の頂点を狙うにはチーム力が欠かせない。団結力が光る地元3県の有力校を紹介する。(岩崎泰之、原口靖志)

◎一丸で挑む(上)陸上・古川黎明(宮城)

 公立中高一貫校、古川黎明(大崎市)の陸上部投てきチームが躍進を続けている。3年生男女5人のうち3人がインターハイに出場。種目は違うが、互いに競い合い記録を伸ばしてきた。
 6月の東北高校大会で女子ハンマー投げの菊池美緒が52メートル29の自己ベストで優勝。女子やり投げは兵藤秋穂が50メートル13で制した。男子ハンマー投げの阿久津遼雅は自己ベストの54メートル97で3位に入り、インターハイの出場権を得た。
 種目や性別は違うが、3人の記録はいずれも50メートル台。「自分より遠くに飛ばされるわけにはいかない」(兵藤)と、自然に対抗心を持つようになった。
 互いにフォームをチェックしたり、技術面で話し合ったりする仲の良さもある。阿久津は「美緒さんに抜かれるんじゃないかという危機感はあるけど、助言し合って記録を伸ばしている」と笑顔を見せる。
 グラウンドは中学の陸上部と共用で、トラックは1周200メートルと手狭だ。練習環境に恵まれているとは言い難い上、進学校ゆえに最上級生になると受験も気になってくる。
 困難な中でも好記録を出し続ける理由について、村上純監督(45)は選手の自主性を挙げ「この3、4年で先輩が残した記録を後輩が超えていくという縦のつながりができ、成長を後押ししている」と話す。
 兵藤は全国制覇とは別に、1学年上の桑添友花(筑波大)が残した県記録(54メートル65)超えを目標に掲げる。「先輩が黎明の歴史を切り開いた。この記録を超えるのが恩返し」と言い切る。
 女子ハンマー投げは今回から正式種目になる。菊池が「初代女王になる」と誓えば、男子の阿久津も「決勝に残り、57メートルを出したい」と決意を見せる。高みを目指す思いは一つだ。


2017年07月12日水曜日


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