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<仙台市長選>知事、菅原氏応援に奔走 参謀役も

菅原氏と一緒にアーケード街を歩き、マイクで支持を呼び掛ける村井知事=9日、仙台市青葉区一番町

 仙台市長選(23日投開票)で、村井嘉浩知事が無所属新人の会社社長菅原裕典氏(57)の応援に奔走している。公務の合間を縫って遊説や個人演説会に立ち会うなど、首長選では異例のてこ入れを展開。「菅原さんの力が市政に必要だ」との訴えを繰り返し、二人三脚で浮上を狙う。

 村井知事は告示日の9日、菅原氏とほぼ終日、行動を共にした。午前は第一声に駆け付け、「仙台市の協力なしに、私が考える富県宮城は実現できない」と声を張り上げた。午後は街頭演説に加え3カ所全ての個人演説会に同行した。
 青葉区の中心商店街では、知名度の低さが課題とされる菅原氏を売り込むため、買い物客でにぎわうアーケード街を一緒に歩いた。右手にマイク、左手に菅原氏の政策ビラを持ち、「知事の村井でございます。応援で参りました」と盟友ぶりをアピールした。
 菅原氏は抜群の知名度がある村井知事の手厚い支援を追い風に、無党派層などへの浸透をうかがう。
 10日に青葉区内であった県議の会合に、村井知事と出席した菅原氏は「10月に知事選があるというのに、立場を考えずに精いっぱい応援してくれる」と強調。あいさつの多くを知事への感謝の言葉に割き、親しい間柄を印象付けた。
 初めて選挙戦の表舞台に立つ菅原氏を、村井知事は参謀役としても支える。テレビに映る菅原氏の表情に硬さがあれば「笑顔で」、支持者と距離があれば「握手は両手で」などと携帯電話で随時メールを送り、立ち居振る舞いを指導する。
 村井知事は17〜22日、中国・吉林省と香港に出張するため、選挙戦終盤に仙台を離れる。代わりに16日までは公務終了後、可能な限り街頭や会合などに駆け付ける予定。12日も3カ所の個人演説会場で支援を呼び掛けた。
 市長選を巡っては奥山恵美子市長の引退表明後、旧知の菅原氏に出馬を打診した村井知事に対し、市議会から「市政への介入だ」と反発が上がった。対立候補も「知事が市長候補を指名するのはいかがなものか」「市は県の子会社ではない」などと批判を強める。
 秋の知事選への影響を懸念する声も出ているが、村井知事は「応援するかどうか白黒はっきりさせる方が私は好きだ。経営感覚を持ち、厳しい判断をできるのは菅原さんしかいない」と強調。応援にまい進する姿勢を鮮明にする。


2017年07月13日木曜日


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