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<江尻慎太郎>若き侍の成長導く

代表合宿初日、「コーチの中で俺が一番、選手の名前を覚えるのが早いね」と笑う江尻さん(左)=日体大野球部グラウンド

 プロ野球日本ハムなどで活躍した仙台市出身の江尻慎太郎さん(40)が、U−12(12歳以下)ワールドカップ(28日〜8月6日、台湾)に出場する日本代表の投手コーチを務めている。2014年の現役引退後、3年ぶりのグラウンドにジャパンのユニホームで戻ってきた。「光栄なこと。子どもたちの好奇心を大切にし、成長を止めないよう導きたい」と張り切る。

 8日に横浜市で始まった代表合宿。教え方には随所に工夫が見える。けん制球のこつを教える時は「(一塁にいる)俺をびっくりさせてごらん」。セットポジションでの間の長さの重要性を説く際には「5秒待ってみて。走者の警戒心が薄れてくるから」。口調は常にソフト。何よりも分かりやすさを心掛けている。
 13年間の現役生活で日本ハム、横浜(DeNA)、ソフトバンクの3球団を渡り歩き、277試合に登板して28勝20敗1セーブの成績を残した。引退後はソフトバンクの関連会社に就職。今回は勤務先のCSR(企業の社会的責任)の一環としてコーチを務める。
 進学校の仙台二高から2浪して早大に進み、プロの扉を開いた苦労人だ。「勉強ならいつでも教えますよ」と冗談めかしながら、「子どもたちには野球を通じて、やるべき事ができる大人になってほしい」と願う。
 日本代表は今後、東京都内での強化合宿を経て、今月下旬に台湾入りする。江尻さんは「日本代表の緊張感を味わうことは、なかなか経験できない。グラウンドでの厳しさも大事だが、ゲームを楽しみながら成長してほしい」と18人の若き侍に熱い視線を送っている。(剣持雄治)


2017年07月13日木曜日


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