宮城のニュース

<高校野球>夢に挑み白球追う

<ふじひら・しょうま>千葉県出身。神奈川・横浜高のエースとして3年夏の甲子園は1回戦で東北と対戦。13奪三振と好投した。今季、ドラフト1位で東北楽天に入団。6月16日の阪神戦に先発し、1軍デビューを果たした。185センチ、85キロ。右投げ右打ち。18歳。
<甲子園で熱投>第98回全国高校野球選手権で宮城・東北を相手に力投する神奈川・横浜の藤平投手
<楽天で成長>甲子園球場でプロ初先発を果たした藤平投手=6月16日、対阪神戦

 第99回全国高校野球選手権宮城大会が14日、開幕する。参加69チームの球児が夢の大舞台を目指す。昨年夏の甲子園大会、宮城代表の東北の前に横浜(神奈川)のエース藤平尚真投手が立ちはだかった。藤平投手は今年、ドラフト1位でプロ野球東北楽天に入団し、東北のファンの声援を受けながらマウンドに立つ。高校時代を振り返り、宮城の高校球児にエールを送ってもらった。

◎感情前面に出しプレーを/楽天ドラフト1位 藤平投手がエール

 東北と1回戦で対戦した昨年夏が、初めての甲子園でした。東北のエースの渡辺法聖投手は球の出どころが見づらい変則タイプで、「試合でどれだけ順応できるか」とみんなで話し合いました。その結果、打線が当たって7−1で勝利。僕も七回途中まで投げて、1失点に抑えることができました。
 次の履正社(大阪)戦で負けてしまいましたが、甲子園はやはり特別な雰囲気。最後の年に出られたのは良かったです。

 高校2年の神奈川大会の決勝で東海大相模に負けたことが、すごく悔しかったです。長年、横浜を率いた渡辺元智監督が勇退する年で「絶対に甲子園に連れて行こう」と思っていました。
 しかし、甲子園を逃してしまい「あれだけ頑張って練習したのに」と、しばらくは何もやる気が起きませんでした。そうした中、渡辺監督に「お前らにはあと1年ある。しっかりやり直せ」と言われ、一人ずつ立ち上がることができました。
 それからはどこよりも練習し「私生活もしっかりやろう」と、寮生活では毎朝6時半の起床後、最上級生の自分たちが率先して玄関の雑巾掛けをしました。練習だけでなく私生活でも全てをやり切った状態で夏の大会を迎えたかったから。野球だけをしていてもうまくならないと、高校野球で学んだ気がします。

 宮城大会がもうすぐ始まります。高校球児に伝えたいのは、高校野球は甲子園を目指すから、やって良かったと思えるということです。負けたら終わりの大会。泣いたり笑ったり、感情を前面に出して試合をしてほしいです。高校を卒業すると、そういう機会は少なくなりますから。
 僕自身、高校2年の夏に甲子園を逃した後は、プレッシャーを感じるより「お世話になった人に甲子園で投げる姿を見せよう」と、誰かのためにプレーする気持ちを強く持つようにしました。その方が自分の持っている力以上のものが出せる気がするし、不思議と運も自分たちに向くように思います。
 最高の準備をして、悔いを残さないよう、夏の大会に臨んでください。


関連ページ: 宮城 スポーツ

2017年07月13日木曜日


先頭に戻る