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<秋田大>海外の資源国で現場実習 3年生必修

米国南部の石油関連施設を訪れた佐久山さん(右から5人目)ら秋田大国際資源学部生=2016年10月(佐久山さん提供)

 秋田大国際資源学部は、学生が海外の資源国に2〜4週間滞在する実習を3年生(定員120人)の必修として昨年度始めた。本年度も8月以降に実施する。日本国内は資源が少ないため、海外の現場で資源学の最先端を学ぶのが狙い。国内の大学で、一つの学年全員に海外実習を必修とするのは珍しい。

 昨年度、学生はアジアやアフリカなど18カ国の鉱山や研究機関を訪れた。
 4年生の鳥海大樹さん(21)は昨年10〜11月、アフリカ南部にある世界有数のダイヤモンド産出国ボツワナに滞在した。
 秋田大と協定を結ぶボツワナ国際科学技術大を拠点に、ダイヤモンドの輸出で得た外貨が国民生活にどのように還元されているかなどを調査。見学に訪れたダイヤモンド鉱山は警戒が厳重で、出入りの際は靴の裏まで調べられた。「現地の緊張感を肌で感じた」と振り返る。
 4年生の佐久山直起さん(22)は同じ時期、米国南部の石油会社などを訪れた。採掘から精製までの流れを学んだほか、石油の埋蔵地域を見学した。「すごい広さだった。資源学への関心が高まった」と述べた。
 同学部は4年前に新設された。佐藤時幸学部長は「海外がフィールドというのが資源学の特徴。実習はその一端を学ぶ機会だ」と意義を強調する。本年度、3年生約120人は8〜12月、目的地別に少人数に分かれて出発する。渡航先は昨年度同様、18カ国程度になる見込み。渡航費は上限30万円の範囲で大学が負担し、滞在費は学生が支払う。
 教員の心配は、海外で多発するテロだ。大学は国内の危機管理コンサルタント会社と契約しているほか、事務長ら3人が緊急時に備えて24時間対応できる態勢を整えている。
 外務省が公表する海外安全情報で注意が必要な「レベル1」の地域には、教員が同行。不要不急の渡航を避ける「レベル2」だと中止する。昨年度は安全面で中止した国はなかった。


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2017年07月13日木曜日


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