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新種の化石発見か 二枚貝に似た腕足類

腕足類の新種とみられる化石。殻の表面の細かな成長線の跡がはっきり残る(福島県立博物館提供)

 福島県立博物館は12日、南相馬市の古生代デボン紀後期(3億8270万〜3億5890万年前)の地層から見つかった化石が二枚貝に似た腕足類の新種の可能性が高いと発表した。県内で発見された最も古い化石とみられ、浅い海だった当時の周辺環境を探る貴重な資料になるという。

 化石は、同市の地層「合ノ沢層」から六つ見つかった。「キルトスピリファー属」の一種とみられる。縦約3センチ、横約4〜5センチで、表面にはっきりとした成長線がある。
 キルトスピリファー属の化石は世界のデボン紀後期の地層から150種類ほど発見されているが、いずれも横幅が1センチ程度。発見した猪瀬弘瑛(ひろあき)副主任学芸員と田沢純一新潟大名誉教授の共同研究で新種の可能性が高まった。
 猪瀬氏らは2015年から、15回ほど採掘調査を実施。合ノ沢層では県内最古の化石の発見が続いてきたが、新種と確認されれば初の事例という。
 猪瀬氏は「キルトスピリファー属の化石が合ノ沢層から見つかったのは初めて。当時の生態系を明らかにするため、さらに研究を重ねたい」と語った。
 化石は今月15日〜9月18日、会津若松市の県立博物館の企画展「ふくしま 5億年の自然史」で公開される。


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2017年07月13日木曜日


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