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<海水浴場>南三陸・サンオーレ 7年ぶり再開

復旧工事を終え、海水浴客を待つサンオーレそではま。奥に浮かぶ荒島との景観美が特徴だ

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町志津川袖浜地区の人工海水浴場「サンオーレそではま」が15日、7年ぶりに再開する。地元住民は子どもたちの歓声が響く夏の日を心待ちにしている。

 300メートルの砂浜があったサンオーレは、県内初の本格的な人工海水浴場として県が1999年に整備、町が運営していた。震災前は年間約4万人が訪れたが、震災の影響で地盤沈下して砂浜が消えた。
 防潮堤のかさ上げや護岸の再整備、約3万立方メートルの砂の搬入など、県は約15億4000万円をかけて海水浴場を復旧。トイレ棟、シャワー棟も備えた。
 「やっとにぎわいを取り戻せる」。サンオーレを見下ろす高台に2012年2月、民宿「下道荘」を再建した菅原由輝さん(37)は海開きを待ち望む。
 震災前、袖浜地区に10軒あった民宿は下道荘を含めて3軒になった。住宅の整備など被災者の生活再建が進むとともに、地元では海水浴場の再開を望む声が上がり始めた。
 菅原さんは「砂浜に並ぶパラソルを見ると夏だと感じる。震災前の風景が戻れば、町民の心の復興につながるはずだ」と期待する。
 「震災後、沿岸はがれきが積まれ、工事現場になった。我慢してきた子どもたちにまずは思いっきり遊んでもらいたい」。町観光協会の及川吉則会長は、サンオーレがにぎわう光景を思い浮かべる。
 サンオーレの安全管理者を務める高橋栄策さん(61)は神戸市出身で、16年8月に町内に移住した。阪神大震災の経験から「楽しい思い出をつくった場所が復活すると、つらい記憶が少しずつ上書きできるのではないか」と話す。
 営業は8月20日まで。オープン初日は午前9時からセレモニーがあり、04年のアテネ五輪の競泳銅メダリスト森田智己さん(富谷市出身)が出席する。


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2017年07月14日金曜日


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