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<福祉推進委員>民生委員をお助け 高齢者見守り

民生委員の千葉さん(中央)と共に高齢の住民を訪問する福祉推進委員の小野寺さん(右)=東松島市大曲地区

 東日本大震災の被災地で民生委員・児童委員のなり手不足が続く中、宮城県東松島市の大曲地区自治会が委員のサポート役を設け、役割を分担する活動に乗りだした。班単位などで選出した「福祉推進委員」が高齢世帯の見守りの一翼を担い、異変があれば民生委員に連絡する。震災後に増加する委員の負担を軽減し、住民主体で高齢者を支えるモデル的な取り組みだ。

 活動は6月にスタートした。地区担当の民生委員4人に対し、福祉推進委員は計18人。当面は民生委員と連携して、市の災害時要援護者名簿に登録し自治会への情報提供に同意した高齢者ら約50人の見守りに当たる。最初の訪問時に民生委員が同行するなどして福祉推進委員を紹介し、日常的な声掛けにつなげたいという。
 顔合わせが順次始まったばかりで異変を具体的に把握できた例はまだないが、自治会は「無理のない範囲で活動を広げ、本年度末をめどに課題を検証したい」と話す。
 大曲地区は震災後、人口流入で世帯数が増加。民生委員の欠員が生じた時期もあり、対策として福祉推進委員を本年度導入した。自治会は2015年、市の行政区廃止に伴い4行政区が統合して発足。旧貝田行政区で長年行われていた同様の活動も参考にした。
 福祉推進委員の小野寺厚子さん(41)は「初めての活動で不安はあるが、少しずつ気軽に話せる関係をつくりたい」と強調する。子ども育成会の活動を通じて自治会と関わり、高齢の民生委員らが奮闘している現状を知った。「助け合いを次世代につなげられるよう取り組みたい」と言う。
 地区の民生委員・児童委員の一人で、東松島市民生委員児童委員協議会長も務める千葉春雄さん(69)は「孤独死などの問題が深刻化する中、真面目な民生委員ほど限界を感じて辞めてしまう」と指摘。「推進委員と連携し、問題の早期発見や負担の軽減につなげたい」と語る。


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2017年07月16日日曜日


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