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<陸前高田市>新図書館 書に触れ町へ活気を

商業施設と一体整備された陸前高田市立図書館

 東日本大震災で全壊した陸前高田市立図書館の新施設が中心市街地に完成し、20日に開館する。4月に開業した商業施設「アバッセたかた」に併設する形となり、連携してにぎわい創出を目指す。
 新図書館は木造平屋で、延べ床面積は旧図書館と同規模の約900平方メートル。施設整備費は約6億円。開架図書は約6万5000冊で、修復された貴重な郷土資料134点も収蔵される。
 寄贈図書の申し入れが相次いだものの受け入れが難しく、代わりに古本業者が買い取り相当額を市に寄付し、再建資金に充てるプロジェクトを展開。今年5月時点で約211万冊分、約3882万円が集まった。
 新図書館はテラスを設けて、くつろぎの空間を演出する。ふた付きの飲み物も持ち込める。パブリックスペースでは各種イベントの開催も見込んでおり、館長を兼務する戸羽良一市教育次長は「買い物と図書館利用の相乗効果で、多くの市民に集まってほしい」と話す。
 約8万冊の蔵書があった旧図書館は津波で全壊した。7人いた職員も全員が犠牲になった。
 市は図書5000冊と車両の寄贈を受けて2011年7月、学校などを巡回する移動図書館事業を開始。12年12月にはログハウスの仮設図書館が開館した。
 仮設図書館では当初、風景の写真集や旅行、ガーデニングに関する書籍が読まれる一方、震災関連本を手に取る市民は少なく、目立たないように並べるなど被災者に配慮した運営を心掛けた。


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2017年07月19日水曜日


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