山形のニュース

荘内銀・上野頭取に聞く 事業性評価し経営支援

<うえの・まさし>明大卒。80年入行。13年常務・常務執行役員人事部長、14年専務・専務執行役員。16年から現職。60歳。鶴岡市出身。

 フィデアホールディングス(HD、仙台市)傘下の荘内銀行(鶴岡市)の新本店が完成し、18日に営業を始めた。来年は創業140周年を迎える。上野雅史頭取に今後の人材育成や仙台戦略などを聞いた。(聞き手は山形総局・須藤宣毅)
 −フィデアHDは中期経営計画で、コンサルティング機能の充実を掲げる。
 「経営支援の一環で、顧客の事業性評価に力を入れている。営業店と本部の担当者、場合によっては役員も入り、顧客のどこに課題があり、どこが強みなのか評価した上で、融資、事業証券化、M&A(合併・買収)などのサービスを提供している」
 「銀行は人材が財産。経営者と腹を割って話ができ、的確なサポートもできる行員を増やす。事業性評価には実務を通して若手にコンサルティングを学ばせる狙いもある」
 −仙台圏は、他行と競争が激化している。
 「仙台地区の店舗戦略は一段落した。東西南北に均等に設置した14支店を基盤に、個人向けサービスの深掘りを図る。基本は顧客一人一人への丁寧な対応。IT技術を使った非対面の金融サービスとは逆に、サロンのようなつくりの支店でじっくり相談に乗り、ニーズに応えたい」
 「プロ野球東北楽天の応援定期預金が、仙台で好評だ。チームが好調なので、新規で預け入れる多くの方が窓口に来てくれた。仙台で喜ばれる商品を提供し、地域を盛り上げていく」
 −東京の支店、インストアブランチ(店舗内店舗)の戦略は。
 「親が地元、子どもが東京にいて相続が発生した際、さまざまな資産管理の受け皿になりたい。自治体と連携して物産のPRイベントなどで両地域の交流も促す。将来的に日本版CCRC(複合型高齢者共同体)や移住、定住につなげ、新たな顧客の獲得に結び付けたい」
 −新本店は、鶴岡市中心部を活性化する役割も期待される。
 「長い間育ててくれた地域に、にぎわいをつくりたい。新本店には市民に演奏会や講演会などで利用してもらおうと、ホールを併設した。ゆうちょ銀行の海外発行カード対応型ATM(現金自動預払機)を置く。16言語に対応しており、地域へのインバウンド(訪日外国人旅行者)の誘客に貢献したい」


関連ページ: 山形 経済

2017年07月19日水曜日


先頭に戻る