宮城のニュース

<杜の都のチャレン人>心豊かな日常目指す

まちづくりに関するプロデュースや講演も多い本郷さん。定禅寺通を見下ろすビル屋上の貸しスペースもプロデュースした=仙台市青葉区国分町の定禅寺ヒルズ

◎公民連携のまちづくりに取り組む 本郷紘一さん(34)

 民間の空き物件や、公園、歩道といった公共空間など、今ある資産を活用し、新たな価値を生み出す。「リノベーションまちづくり」と呼ばれる取り組みで、仙台の「けん引役」として注目される。
 公共空間を舞台にしたイベントを昨年から仕掛けている。青葉区の肴町公園で開いた親子が楽しめるイベント「デイアウト(お出掛け)」では公園の遊具を塗り直したり、小さな箱を活用した「図書館」を設置したり。費用は屋台の出店料でまかなった。「グリーン・ループ・センダイ」では街を回遊して魅力を感じてもらおうと、定禅寺通や公園で複数のイベントを同時開催した。
 いずれも企画段階から市職員らが加わり、制度運用や手続きで力を発揮した。補助金はゼロ。民間主導の公民連携といわれる手法だ。「行政と力を合わせることで、できることが増えた」と話す。
 「仙台をおしゃれな街にしたい」と美容師になり、「仙台をもっと面白くしよう」とクラブイベントを手掛けてきた。
 2015年5月、海外の自転車を使い、行商スタイルのコーヒースタンドを仲間と始めた。掲げた理念は「1杯のコーヒーが街を豊かにする」。公園でコーヒーが飲めたら日常が豊かになる。街の魅力を感じる機会になる。そうした発想が「まちづくりと同じ」と行政関係者に評されたのを機に、まちづくりの手法を学んだ。
 歩道にベンチを置けないか。街中のごみを減らすには。日常を豊かにするアイデアはいろいろある。近く、まちづくり会社も設立する予定だ。緑豊かな公園などの資源を生かしてより住みやすい街にし「いい感じに暮らしたい」と言う。
 店もイベントも「欲しい暮らしをかなえるための場づくり」だ。「人が何かを感じ、何か新しいものやつながりが生み出される。そんな時間やきっかけになる『場』をつくっていきたい」(ま)

<ほんごう・こういち>82年仙台市生まれ。美容室4店などを経営。行商スタイルで「センダイ・コーヒー・スタンド」を始め、2015年12月に青葉区国分町に店舗も構えた。せんだいリノベーションまちづくり実行委員。宮城野区在住。


関連ページ: 宮城 社会

2017年07月22日土曜日


先頭に戻る