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<福島第1>3号機、圧力容器底に溶融燃料か

水中から制御棒駆動機構を見上げた状態で撮影された映像。ろうそくが溶けて固まったような塊が見える(国際廃炉研究開発機構提供)

 東京電力は21日、福島第1原発3号機の水中ロボットによる原子炉格納容器の内部調査で、溶融燃料(燃料デブリ)の可能性が高い塊状の物体を確認したと発表した。1〜3号機が炉心溶融(メルトダウン)した福島第1原発で、溶融燃料とみられる物体を撮影したのは初めて。
 原子炉圧力容器の底部付近で、オレンジ色や灰色の複数の塊が見つかった。圧力容器を支える台座の壁付近では、岩のような塊が見えた。圧力容器につながる制御棒駆動装置には、ろうそくが溶けて固まったような形状の物体が垂れ下がっていた。
 圧力容器の底を突き抜けた溶融燃料が炉内の構造物を溶かしながら落下し、固まったとみられる。東電原子力・立地本部の木元崇宏本部長代理は「原子炉から溶融物が出ているのは間違いなく、溶融燃料の可能性が高い」と話した。
 水中ロボットによる3号機の調査は19日に続き2回目。激しい損傷が確認された1回目の範囲より奥側にロボットを泳がせ、圧力容器の直下を撮影した。映像を詳細に分析し、塊の大きさなどを判断する。
 東電は22日もロボット調査を続ける。核燃料の多くが溶け落ちたとみられる格納容器底部にロボットを潜らせ、溶融燃料の位置や広がりを確認する。
 東電は今年1〜3月、1、2号機で自走式ロボットによる内部調査を実施。障害物に阻まれて目標地点に近づけないトラブルなどが起きたため、溶融燃料は確認できなかった。
 3号機の格納容器内の冷却水の水位は底から6.4メートルで、1、2号機と比べ最も高い。国際廃炉研究開発機構(IRID)と東芝がカメラや照明付きの水中ロボットを開発した。
 内部調査は当初、19日と21日の予定だった。ロボットが19日に浴びた放射線量が累積2シーベルトと比較的低かったことから、東電は追加調査が可能と判断した。


2017年07月22日土曜日


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