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<里浜写景>勇壮な大船団 浜人奮い立つ

塩釜港を出港する2隻の御座船と、109隻のお供の船。大漁旗と5色の吹き流しが海風にたなびき、まるで海上の戦国絵巻
塩釜港を出港する御座船と大漁旗を掲げた船=2017年7月17日

 松島湾の島々を巡る2隻の御座船「鳳凰(ほうおう)丸」と「龍鳳(りゅうほう)丸」に、大漁旗をなびかせた109隻もの船が付き従う。17日に開かれた塩釜みなと祭はさながら、はるかな航海に向かう大船団の勇壮さ。
 祭は戦後間もない1948年に始まった。チリ地震津波の60年にも、東日本大震災の2011年にも開催され、浜の人たちを元気づけてきた。
 鳳凰丸には塩釜神社のみこしが、龍鳳丸には志波彦神社のみこしが載る。いつもの年なら2隻は別々のルートを進むが、70回記念のことしは、隣の宮城県七ケ浜町の花渕浜まで同じ航路をたどって祝った。
 「この祭を通して、地域が一つにまとまっている」と話すのは、協賛会の志賀重信事務局長(58)。海と共に生きる塩釜の人たちはいつの時代も、極彩色の御座船を仰いで自らを奮い立たせてきた。そして今、震災復興への思いを託す。
(文 塩釜支局・山野公寛 写真 写真部・伊深 剛)

<メモ>
 厳島神社の管絃祭(広島県)、真鶴貴船まつり(神奈川県)と並ぶ日本三大船祭りの一つに数えられる。当初、御座船は鳳凰丸だけだったが、地元水産界が1964年に2隻目となる龍鳳丸を建造し、寄進した。前夜祭では花火大会が催される。


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2017年07月23日日曜日


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