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<富岡町長選>候補者奔走 1日300キロ移動も

 現職と新人の一騎打ちとなっている福島県富岡町長選(30日投開票)で、両候補が国政選挙並みの動きを強いられている。東京電力福島第1原発事故の避難指示は一部を除き解除されたが、帰還者は少なく、町外の有権者に訴えるため移動距離が300キロに達する日も。前回の選挙戦を知る陣営関係者は「有権者が仮設住宅に集中していた4年前とも異なる」と指摘する。
 同町長選は20日告示され、再選を目指す現職宮本皓一氏(70)と、新人の元町議山本育男氏(58)が立候補している。
 両候補の21日の動きは図の通り。ルートは異なるものの、ともに浜通り南部のいわき市をスタート。今春まで仮役場のあった郡山市や三春町、大玉村など中通り、富岡町を回って街頭演説をこなした。ともに約300キロを移動した。
 「仮設住宅の演説に大勢が集まった前回とは違う」と宮本氏の陣営幹部。富岡町外での自宅再建が進んだため「これまでになく大変な選挙」と感じている。
 山本氏の陣営幹部も「地道に足を運び、一人でも多くの人に顔を覚えてもらわないと」と必死。遊説ルートは「手応えを見極めながら決めていく」と話す。
 各地の演説場所は災害公営住宅のある団地など。高速道路も利用する移動中はただ車で走るだけ。両陣営は「移動時間がもったいない」と漏らす。
 選挙戦は住民の帰還促進などが争点になっている。避難を続ける有権者の動向が鍵を握っており、両陣営は「与えられた条件は同じ。訴えを少しでも浸透させたい」と気を引き締める。


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2017年07月23日日曜日


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