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<秋田豪雨>濁流住宅覆う 住民落胆

自宅のある方角を示しながら浸水時を振り返る加藤さん=23日午後1時10分、大仙市協和峰吉川

 濁流が近くの宅地や水田を覆い、崩落した土砂が住宅をのみ込んだ。22日から23日にかけて秋田県内に降り続いた記録的な大雨で、大仙、由利本荘両市で川が氾濫したほか、各地で土砂崩れが発生した。
 大仙市協和峰吉川で氾濫した雄物川の水が逆流し、岩瀬、湯野沢両地区の民家を襲った。1階部分が完全に水に漬かった住宅もあり、両地区の住民約70人が避難所に身を寄せた。
 岩瀬地区の無職加藤隆さん(80)は23日午前3時ごろ、自宅前の雄物川が氾濫する恐れがあるとの地元消防署員の呼び掛けを受け、妻リヨ子さん(79)と避難所に移った。
 木造2階の自宅は床下浸水した。加藤さんは「水害は以前にも経験したが、ここまでの規模は初めてだ」と声を震わせた。
 横手市大森地区の八沢木公民館には22日午後5時すぎから約40人が避難。同8時ごろに公民館に隣接する民家に土砂が流れ込んだため、別の避難所への再避難を余儀なくされた。
 土砂の勢いは強く、会社員長谷山康さん(57)の住宅の1階部分を直撃し、近隣3世帯の庭や車も埋め尽くした。外出中で難を逃れた長谷山さんは「この大量の土砂をどう出せばいいのか。混乱している」と肩を落とした。
 同地区と由利本荘市を結ぶ県道で斜面が崩落。地区住民によると、女性が運転する乗用車が巻き込まれたが、自力で脱出した。
 交通機関も大きく乱れ、秋田新幹線は22日午後から運休が続いた。
 JR秋田駅にいた弘前大4年の女性(22)は23日に大仙市で予定していた就職試験を受けられなかった。「再試験を受験できることになったが、24日は仙台市で別の試験がある」。運休を示す掲示板を見詰め、運行再開を願った。


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2017年07月24日月曜日


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