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「郡市政」は人重視

 23日投開票の仙台市長選で初当選した元衆院議員郡和子氏(60)は豊富な国政経験がある一方、首長としての手腕は未知数で、山積する重要課題への取り組み方に注目が集まる。市長選での公約やこれまでの発言、アンケートへの回答などから政策の方向性を探る。

 「評判はよくなかったが、『コンクリートから人へ』は素晴らしいと思っている」。郡氏は6月中旬の市民集会で旧民主党政権の方針を持ち出し、「人づくりが基本」と自らの政治信条を語った。
 市が検討を進める市役所本庁舎建て替えと音楽ホール整備の二大箱物事業に関し、郡氏は「優先順位と手法の再検証で経費削減」を公約した。音楽ホールについては、24日の河北新報社のインタビューでコスト面での再検討の必要性を指摘し、慎重姿勢を示した。
 一方、教育や福祉、市民協働を重視する姿勢は鮮明だ。24日の記者会見で最優先課題に「教育行政の信頼回復」を挙げた。いじめ絡みの中学生の自殺が市内で相次いでいる事態を受け、真相究明やいじめ防止条例制定を重点政策に掲げた。
 市立学校での35人以下学級の実現と副担任の増員、市教委の機能強化、小中学校の連携強化などの教育改革も提唱している。
 2期目の奥山恵美子市長が果たせなかった保育施設の待機児童ゼロの達成は、アンケートで「できるだけ早く」と回答。事業所内保育所設置への支援や保育士への家賃補助など待遇改善を検討する。
 「政治は弱い人に光を当てるもの」が持論の郡氏。給付型奨学金の創設や、妊娠から出産、子育てまで切れ目なく支援する仕組みづくり、被災者の心の復興などを公約に盛り込んだ。
 市民の健康を守る観点から、宮城野区の仙台港に立地した石炭火力発電所「仙台パワーステーション」には試運転停止を求める考えだ。市民団体の公開質問状に「自主的な環境影響評価(アセスメント)の実施を要求したい」と回答した。


2017年07月25日火曜日


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