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「両生類女子」校舎裏の卵ふ化 育てて愛着

トウホクサンショウウオを手のひらに載せる佐々木さん

 仙台城南高(仙台市太白区)の自然科学部が、同校敷地内で見つけたトウホクサンショウウオを飼育している。宮城県の準絶滅危惧種に指定されている上、人工ふ化が難しいとされ、継続的な飼育例は珍しいという。部員たちは学校周辺の生息環境保全に向けた取り組みも始めた。

 トウホクサンショウウオは東北や北関東、新潟県に生息する日本の固有種。体長9〜14センチの両生類で、岩陰や落ち葉の下などの暗くて湿った場所を好む。
 同校の裏山のモミ林に生息しているとみられ、2013年春に校舎裏の水路で卵が見つかった。14年にふ化に成功し、現在は計6匹の飼育を続けている。
 15人の部員が最も気を配るのは、気温と湿度の調整だ。涼しい場所をすみかにするため、特に夏場はきめ細かな配慮が欠かせない。餌が不足すると、幼生では共食いすることもある。
 部員らは飼育と並行して環境調査も開始。トウホクサンショウウオが卵を産む水路の水質を分析しているほか、植生など生息環境も調査し、トウホクサンショウウオを人為的に保護することが必要かどうかを検討している。
 2年佐々木朋華さん(16)は「育てているうちに、かわいいと思えてきた。みんなに教えて『両生類女子』を増やしたい」と笑う。
 顧問の中野智保教諭は「住宅街にトウホクサンショウウオが生息しているのは驚きだ。部員たちと共に環境を守っていきたい」と話す。


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2017年07月25日火曜日


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