宮城のニュース

<集団移転>夏祭りで交流「顔が見えるまちに」

夏祭りの準備や進行について打ち合わせをする住民ら

 東日本大震災に伴う災害公営住宅や防災集団移転団地、民間の分譲宅地で構成する仙台市若林区荒井南地区で29日、初の夏祭りが開かれる。主催する荒井南町内会は「さまざまな立場の新住民が混在する地域だからこそ、祭りを通じて交流を広げる一歩にしたい」と意気込む。
 祭りは午後4時から地区内の公園予定地で開催。出店のほかスイカ割りや抽選会、若林区の「七郷すずめ連」のメンバーによるすずめ踊りなどが行われる。
 15日に災害公営住宅敷地内の集会所であった打ち合わせで、担当の住民らはスケジュールや役割分担、周知方法などを確認した。
 荒井南地区は市地下鉄東西線の沿線開発の一環で2008年に土地区画整理事業が始動。震災後の15年に造成が完了し、現在約430世帯1400人が住む。うち災害公営住宅や防災集団移転団地に計約150世帯が生活。民間の分譲地に自宅を自主再建した被災者もいる。
 町内会は16年12月に発足し、約370世帯が加入。祭りの開催は6月に決めた。町内会の鈴木誠副会長(47)は自宅を新築し、2年前に地区外から引っ越してきた。「新しいコミュニティーで、住民同士の顔がまだ見えない。小さい子どもも多く、祭りでつながりをつくりたい」と話す。
 市内の地区外の自宅が被災し、災害公営住宅で暮らす開沼安則会長(72)は「子どもたちにとってはここが古里になる。思い出となるものを少しずつつくっていきたい」と強調する。


2017年07月26日水曜日


先頭に戻る