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<秋田豪雨>住民ぼう然「何から手を付ければ…」

1階が土砂や流木に覆われた加藤さん宅。背の高さまで押し寄せた水の痕跡が壁にくっきりと残った

 大雨で雄物川が氾濫し、住宅の浸水被害が相次いだ大仙市では、復旧作業が本格化しつつある。多くの住民が25日、土砂の片付けや家具の搬出に汗を流した。その一方で、被害の大きさに途方に暮れる被災者もいる。
 「寄せる(片付ける)物は何もない。何から手を付けていいのか分からない」。同市協和下淀川の無職加藤一雄さん(72)がため息交じりに話した。木造2階の自宅は1階の床上約1.5メートルまで水が押し寄せ、冷蔵庫やストーブ、畳などが流失した。床は泥や流木が覆い、壁や窓枠は壊れた。
 加藤さんは23日午前4時ごろ、滝のような雨音で目が覚めた。妻公栄さん(68)と軽トラックに乗り込み、数キロ離れた親類宅に身を寄せた。24日朝に戻った自宅は電気や水道が使えず、辛うじて被害を免れた2階で暮らす。
 残った家財道具も水を吸い、泥まみれだ。親戚の手を借りて徐々に片付けるつもりだが、加藤さんを含め13世帯32人が暮らす集落は多くの家が似たような状況にある。「こんなことになるとは、夢にも思わなかった。元通りにするには人手が欲しい」と力なく話す。
 片付けが本格化している地区もある。多くの家が床上浸水した同市刈和野では、住民が家具を家の外に出し、床を水洗いしていた。主婦(63)は「電化製品の多くは使い物にならない。床も水を多く含み、乾かすのに何日かかるか分からない」と肩を落とした。(秋田総局・藤沢和久)


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2017年07月26日水曜日


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