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<仙台パワーステーション>試験運転開始 宮城で10年ぶり石炭火発復活

石炭燃料の投入を始めた仙台パワーステーション

 仙台市宮城野区の仙台港の関西電力系石炭火力発電所「仙台パワーステーション」(PS、出力11万2000キロワット)は26日、石炭を使った試験運転を開始した。温暖化防止の流れに逆行するとして、東京電力福島第1原発事故以前は新設が認められなかった石炭火発が、宮城県内で10年ぶりに復活した。
 仙台PSは原発事故後、原発からの電力供給がない首都圏への売電を目的に建設され、6月に重油による試験運転がスタート。石炭を投入した試験運転は26日午後2時ごろ始まり、8月上旬にも出力100%に達する。石炭比率を高め、10月の営業運転を目指す。
 仙台PSに出資する関電エネルギーソリューション(大阪市)は「安全を最優先に、環境負荷の低減も配慮しながら営業運転に万全を期す」と述べた。
 仙台PSの出力は、国の環境アセスメントの実施基準(11万2500キロワット以上)をわずかに下回る。市民や漁業団体は、環境影響が事前チェックされないままの稼働を不安視している。
 仙台市は昨年5月、条例アセスの対象に出力3万キロワット以上の火力発電所を追加。今年5月、出力に関係なく、全ての石炭火発を対象に広げた。仙台PSは追加前に事業着手し、対象とならない。同社は稼働後、環境影響を自主測定する方針。
 宮城県内の石炭火発は、2007年に廃止された東北電力仙台火力発電所1、2号機が最後だった。


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2017年07月27日木曜日


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