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<台風10号豪雨>岩手・岩泉の小本川改修計画一部見直し 住民の意見受け県が新案

 昨年8月の台風10号豪雨で氾濫した小本(おもと)川(岩手県岩泉町)の改修計画で岩手県は、地域住民が反対していた「輪中堤(わじゅうてい)」整備を一部見直した。住民提案を受け、岩泉町小本津波防災センターで25日夜にあった意見交換会で新案を示した。
 県は当初、集落を囲む堤防を新設して既設堤防と二重の防御とすることで、既設堤防を越えた水を農地で受け止めて住宅被害を回避できると説明。既設堤防のかさ上げに比べて堤防崩壊時のリスク低減が可能で、経費を削減できると導入を提案していた。
 これに対して住民は(1)新たな築堤で農地が減る(2)輪中堤の外側が災害危険区域になる(3)地区の景観が損なわれる−と難色を示していた。
 今回、計画を変更するのは小本川下流域の3地区。中島地区は、集落内を通る国道455号のかさ上げで輪中堤と同じ機能を確保し、避難道路としても利用する。
 卒郡(そっこり)、中里の両地区は既設堤防を改修して集落を囲み、農地減少への影響を最小限にとどめた。
 3地区を含む小本川下流域(事業区間24.1キロ)の河川改修事業費153億6000万円に変更はないが、新たに道路事業費が上乗せされる。2020年度の完成を目指す。
 県岩泉土木センターの菊池博河川復旧課長は「地元との意見交換を今回の案に結び付けられたのは大きな成果。今後も住民の皆さんと議論しながら進めていきたい」と話した。


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2017年07月27日木曜日


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