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<学校神楽>地域に根付け 卒業生有志の呼び掛けで「ストーリーとアーカイブプロジェクト」始動

在校生と卒業生が神楽の道具の修理に取り組んだワークショップ

 岩手県一関市本寺中の生徒と地域住民が、隣接する厳美中に統合されるのを前に伝統の学校神楽を人々の記憶に残そうと取り組んでいる。8月5日の一関夏まつりに初出演も決まり、熱のこもった練習が続く。

 本寺中神楽は、学区内の3地区に伝承されてきた鶏舞(とりまい)を組み合わせて1989年に完成した。生徒たちが守り続け、学校体育館の巨大ステンドグラスにも描かれているオリジナルの神楽だ。
 2018年度の学校統合を前に、卒業生有志の呼び掛けで「本寺中学校神楽 ストーリーとアーカイブプロジェクト」が始動。在校生と合同練習に励んでいる。
 これまで神楽の披露は地域行事の際に限られていたが、卒業生有志の働き掛けが実って市内最大の夏祭りへの出演が実現した。
 本寺中体育館で22日、祭り本番に向けて30年間使われてきた道具を修理するワークショップがあった。生徒と卒業生ら約30人が、神楽を舞うとき手に持つ錫杖(しゃくじょう)を分解、新品の布と針金で丁寧に作り直した。
 2年熊谷優輝君(14)は「地域の人たちと一緒に錫杖を直し、伝統の重みをひしひしと感じた。一関夏まつりで美しい舞を見てもらいたい」と話した。
 卒業生たちは、こうした活動を写真などで記録してフェイスブックに公開する。本寺中OBの佐藤ひろのさんは「学校がなくなった後も神楽が地域に根付き、住民が交流するきっかけにしたい」と話す。


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2017年07月27日木曜日


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