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<ほっとタイム>書道の新たな形模索

公開制作に臨む中嶋さん

◎カフェで津軽三味線ともコラボ

 書家の道を志して1年。中嶋敏生(としき)さん(28)=岩手県北上市=が書の新たな可能性を模索し続けている。
 奥州市江刺区の古民家カフェで5日、公開制作に臨んだ。津軽三味線奏者の藤原翼さん(28)=岩手県紫波町=が奏でる音色に合わせ、縦180センチ、横90センチの大紙に筆を走らせた。
 「筆さばきや息遣いを間近で見てほしかった」と中嶋さん。思いを口にすると観客から拍手が起きた。
 中嶋さんは小学3年で書道に出合い、岩手大で書道を専攻した。卒業後に北上市職員となり、いったんは書道から足が遠のいた。
 転機は昨年、体調を崩して退職した時だった。「自分に何ができるのか」。心の中に書道への熱い思いが湧き上がった。
 北上市や奥州市で教室を営む傍ら、書道を現代アートと捉える動きに触発されて創作活動に励む。花巻市で念願の個展も開いた。
 「伝統を大事にしながら自分と世界や社会の関係性を表現する新しい形を見つけたい」。若き書家の挑戦は始まったばかりだ。(北上支局・布施谷吉一)


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2017年07月27日木曜日


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