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<南東北インターハイ>男子バレーの古豪復活へ全力 震災被災の相馬、団結で乗り切る

大会を目前に練習に励む選手たち

 宮城、山形、福島の3県を主会場に開かれる全国高校総合体育大会(南東北インターハイ)のバレーボール男子に、相馬(相馬市)が3年ぶりに出場する。東日本大震災の影響などで部員が減り、存続が危ぶまれた時期もあった。伝統をつないだ選手たちは晴れの舞台での活躍を誓う。
 同校男子バレー部は全国大会の常連。インターハイベスト8の実績もある。地元では少子化に加え、震災の津波で被災し、一部の子どもたちが学区外に転居したため、ここ2、3年は部員確保に苦労してきた。
 現チームのうち3年生は2人、2年生は4人。今年1月の新人戦は6人ぎりぎりで出場し、前年の新人戦は野球部員をメンバーに加えた。今年4月に新入生5人が入部した今も、紅白戦すらままならない。
 部員の大半が地元のスポーツ少年団や中学バレー部の出身。伝統ある相馬バレー部で活躍することは選手たち共通の夢だった。
 自身もバレー部OBの横山義彦監督(45)は「部員は少ないが『全国に行きたい』という意識の高さがインターハイ出場につながった」と強調。ミドルブロッカーの3年高橋一真選手(17)は「互いに励まし、課題を指摘し合ってきた」とチームメートを信頼する。
 震災で地元を離れた仲間の存在も大きい。セッターで3年の渡辺智也主将(17)は津波被害の大きい相馬市磯部地区出身。地元で小学3年時に一緒にバレーを始めた友人は石川県に転居後もバレーを続け、今回のインターハイに出場する。
 「大変な避難生活の中でバレーに懸命に取り組んだ親友に刺激を受け、続けてこられた」と渡辺主将。寒河江市で29日にある初戦には中学の後輩らも応援に駆け付ける予定で、「相馬でバレーがしたいと思ってもらえるようなプレーをする。家族など、お世話になった人たちに成長した姿を見せる」と意気込む。


2017年07月27日木曜日


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