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<青森ヒバ>天然林復元へ 東北森林管理局、安定供給目指し手入れや植林強化

 東北森林管理局は8月、青森県内の国有林野で、高級木材「青森ヒバ」の天然林復元に着手する。高度成長期に大量伐採後、成長の遅さを敬遠して再造林しなかったため、資源量が減少。一般住宅の柱や梁(はり)となる大きさの木材が市場にほとんど出回らなくなる事態を招いたことが背景にある。
 ヒバは幼木から出荷できる大きさになるまで100年以上かかる。こうして年輪がきめ細かくなり、湿気に強く耐久性や抗菌性が高い木材となる。中でも青森ヒバは素材の良さから住宅用木材として人気があるほか、2013年の伊勢神宮の式年遷宮では橋の架け替えに採用された。
 天然林復元は、津軽半島や下北半島の国有林野28ヘクタールで始める。ヒバの幼木が自生しているエリアでは、ヒバ以外の木々を伐採して日当たりを良くし、成長を促す。幼木がない場所では余分な木々を伐採後、新たに苗木を植える。
 森林管理局によると、国有林として管理していた青森ヒバは戦後、建築材や鉄道の枕木として大量に消費された。当時は木材需要が旺盛で、伐採後は3倍以上のスピードで育つスギやカラマツを代わりに造林。青森ヒバは資源量が減少し、出荷を抑えるようになった。
 担当者は「息の長い取り組みになるが、美しい林を取り戻し、木材を市場に安定供給したい」と話した。


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2017年07月29日土曜日


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