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<岩手水道官製談合>入札業務の担当は1人 容疑の所長が積算・承認

岩手中部水道企業団の東和事業所が入る花巻市東和総合支所

 一部事務組合「岩手中部水道企業団」東和事業所(花巻市)の発注事業を巡る官製談合防止法違反事件で、逮捕された所長山崎裕司容疑者(59)=花巻市大迫町大迫=が、入札業務を1人で担っていたことが28日、分かった。
 東和事業所は本年度、正職員を2人から1人に削減した。昨年度までは入札の際、山崎容疑者の部下が設計価格を積算し、山崎容疑者が承認していた。
 企業団による500万円未満の業務委託には、事業の担当課長による決裁が必要だが「よほど不適切な設計価格でない限り、担当課長が起案を却下することはない」(総務課)という。
 企業長の高橋敏彦北上市長は28日、北上市役所で記者会見し「1人の担当者が設計価格まで設定できないようにするなど、再発防止の仕組みを整えたい」と話した。
 企業団は2014年、北上、花巻、紫波の3市町上水道課と岩手中部広域水道企業団の4組織が統合して発足した。
 前身である花巻市上水道課では、13年にも市発注事業の指名競争入札で事前に設計価格を漏らしたとして、男性職員が競売入札妨害の疑いで逮捕されている。
 逮捕容疑は東和事業所が6月27日に執行した浄水場2カ所の保守点検業務の指名競争入札で、山崎容疑者が応札日の数日前、設備会社「水機商事」(塩釜市)の盛岡営業所長谷地健男(61)=岩手県雫石町上野=、同営業所技術部長西郷徹(47)=岩手県矢巾町北郡山=の両容疑者に設計価格を漏らした疑い。
 岩手県警は27日夜〜28日早朝、企業団事務所、同東和事業所、水機商事盛岡営業所など6カ所を家宅捜索。28日、官製談合防止法違反の疑いで3容疑者を送検した。


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2017年07月29日土曜日


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