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<リボーンアート>被災病院がスタッフ宿泊拠点に再生 終了後は福祉施設に

カラフルな絵が宿泊者を出迎えるリボーンアート・ハウスの玄関

 宮城県石巻市の牡鹿半島を主な舞台にした芸術と音楽、食の総合祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2017」で、空きビルだった同市門脇町の元病院施設がスタッフらの宿泊拠点「リボーンアート・ハウス」として活用されている。祭り終了後は福祉施設に生まれ変わる予定で、RAFがテーマに掲げる「再生」や「循環」を実践する場になっている。
 建物は鉄筋コンクリート一部鉄骨5階、延べ床面積3785平方メートル。2〜5階の病室だった部屋で、スタッフやボランティアがすのこやベッドに布団を敷いて寝泊まりする。1階リハビリテーション室は現代アートの展示会場に改装した。
 開幕前日の21日にオープンし、1日平均約70人が宿泊。実行委員長で音楽プロデューサーの小林武史さん(新庄市出身)をはじめアーティストやシェフも泊まり、スタッフらと交流を深めている。
 建物は東日本大震災で1階天井近くまで浸水した旧石巻港湾病院。一部を修繕して診療を続け、2015年に同市大街道西に移転新築した。建物は使われなくなり、スタッフらの宿泊場所を探していたRAF実行委が活用を考えた。
 11月以降は市内の社会福祉法人が障害者の就労支援施設を開所する計画。壁や扉にはRAF仕様で「命」をテーマにしたカラフルな絵などが描かれ、一部は福祉施設になっても引き継ぐ方向で調整しているという。
 一般の宿泊は受け付けていないが、ボランティア組織「こじか隊」に参加すれば利用できる。無料で、ビュッフェ形式の夕・朝食が出る。シャワー室と洗濯機も利用できる。
 運営事務局スタッフの鈴木茜さん(32)は「ハウスは人が関わることで変化する未完成のアート作品のような場所。ボランティアには同じ釜の飯を食べながら、RAFの世界観を楽しんでもらいたい」と話す。


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2017年07月30日日曜日


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