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<里浜写景>トビウオだし 夏の日差し浴び格別の味に

晴れ間を見計らって天日干しされる飛島産のトビウオ。焼いただけでも十分おいしそうだが、干すとさらに味が深くなる
飛島のトビウオ

 日本海に浮かぶ飛島(山形県酒田市)はトビウオ漁とともに活気づく。「身を開いて焼き、それからしっかり干すといいだしが出る。手間はかかるけど」。取れたてのトビウオをさばきながら、飛島勝浦の漁師、本間幸吉さん(70)が話す。
 夏の初め、産卵のためにトビウオが北上して来ると、漁師は刺し網を仕掛ける。水揚げしてすぐ開き、炭火で焼いてから天日で1週間。上品な味の「トビウオだし」が出来上がる。
 丸干しでなく、開きにするのが飛島産の特長。住民約200人の小さな島なのに、なぜか「腹開き」と「背開き」に分かれるという。味はもちろん、どちらでも格別。
 今年は不漁だった。「残念だけど、自然が相手だから、こればっかりは。また来年に期待」と本間さん。量は少なくとも、味には自信がある。腹開きにした本間さんのトビウオが、夏の日差しを浴びて熟成中だった。
(文と写真 写真部・安保孝広)

<メモ>
 飛島のトビウオ漁は、産卵時期の6月から7月にかけて行われる。傷みやすいため、ほとんどがだし用の焼き干しとして出荷される。このだしを使っためんつゆなども島内で販売されている。連絡先は合同会社とびしま0234(96)3800。


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2017年07月30日日曜日


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