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気仙沼「カツオの街」嘆き節 催しわずか3施設 準備不足で盛り上がらず

「かつおの日」に物産販売店「気仙沼お魚いちば」であったカツオの特売。イベント数は少なかった=17日、宮城県気仙沼市

 生鮮カツオ20年連続水揚げ日本一を誇る気仙沼市が、「カツオの街・気仙沼」の発信に苦労している。今年から7月第3月曜日の海の日を「かつおの日」と定めたが、当日は商業施設3カ所でのイベント実施にとどまり、盛り上がりに欠けた。今月15日から8月20日まで「かつお月間」と位置付け、関係者は市内の機運醸成に躍起になっている。
 カツオの街のPRは、昨年7月に気仙沼市や気仙沼商工会議所、地元水産団体が立ち上げた「気仙沼市生鮮かつおプロモーション事業実行委員会」が担う。昨年は首都圏などへの売り込みに力を入れ、今年は「気仙沼市イコールカツオの街」の機運を地元で高める計画だ。
 目玉事業として、市場が活況を迎える海の日を「気仙沼かつおの日」と定めたものの、当日の記念イベントは商議所の呼び掛けに応じた3カ所での実施にとどまった。実行委の担当者は「かつおの日が決まったのは5月。時間がなかった」と準備不足を反省する。
 3施設はカツオ握りの無料提供や特売をした。ある施設の関係者は「最初が大事なはずなのに、気仙沼全体で盛り上がろうとする姿勢が足りなかった。情報発信も弱く、大半の気仙沼市民が『かつおの日』を知らなかったのではないか」と残念がる。
 昨年、生鮮カツオ水揚げ2位の勝浦漁港を抱える千葉県勝浦市では、毎年6月第1週の土曜日に市主催の「勝浦港カツオまつり」が行われる。市営駐車場を会場にカツオが振る舞われ、地元の飲食店や酒蔵、雑貨店の出店が連なる一大イベントだ。
 東京や神奈川からも観光客が訪れ、15回目の今年は市の人口(6月末現在1万8275人)と同じ約1万8000人が訪れた。勝浦市農林水産課は「『カツオの街勝浦』が完全に定着している。カツオが呼び水となり、地域の活性化につながった」と説明する。
 実行委は気仙沼市内の飲食店などにカツオののぼり旗やポスターを配り、掲示を呼び掛けている。市内の公共施設などには、カツオが食べられる店を紹介するマップを置いた。
 菅原茂市長は「カツオが気仙沼の代名詞として定着するよう、街全体としてさらなる工夫が必要だ」と話した。


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2017年07月31日月曜日


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