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<高校野球宮城>東北 決勝へ一気 8―1(八回コールド)で仙台三下す

東北−仙台三 7回裏東北1死三塁、布施が中前に勝ち越し打を放つ
東北−仙台三 布施(奥)に勝ち越し打を許した仙台三の先発・木村(左)と駆け寄る捕手・岩渕

 ▽準決勝

仙台三00001000=1
東 北00010052x=8
(八回コールドゲーム)

 【評】東北が終盤に突き放した。1−1の七回1死三塁から布施の中前適時打で勝ち越すと、打者9人の猛攻で一挙5得点。八回は2死三塁から千葉の右越え2点本塁打で勝負を決めた。先発古川原、主戦葛岡の継投で8回1失点。仙台三は好機で打てなかった。


◎試合巧者隙見逃さず

 東北は抜け目がなかった。中盤までの息詰まる投手戦は終盤に一転。仙台三の好投手・木村の一瞬の隙を見逃さず、一気に攻め立てた。
 1−1の七回1死一塁。4番布施の打席が勝負の分かれ目だった。暴投で一走が二進、さらに木村の失策で三塁に進む。「ミスのない投手にミスが続いた。ここで打てば流れが来ると思った」と布施。集中力を高め、甘いスライダーを中前にはじき返した。
 我妻監督の采配も当たった。打線は六回まで杉沢のソロ本塁打を除き、二塁を踏めていない。「安打が出ない中で点を取るには積極的な走塁が必要」と判断した我妻監督のサインは、三走にスタートを切らせるエンドラン。速いゴロを強く意識した布施の打球は、前進守備の二塁手の横を抜けた。
 試合を通して見れば好機を多くつくったのは仙台三の方だ。「中盤までは負けたような表情だった」(我妻監督)選手たちは、布施の一打で吹っ切れた。この回、さらに2死二塁とし4連打で計5得点。八回も2点を挙げ、1イニングを残して勝負を決めた。
 2年連続の甲子園まであと1勝。「(仙台三戦は)相手投手に気押された面もあった。決勝は強気でぶつかる」と布施。大勝におごらず、大一番を見据えた。
(佐藤夏樹)



◎仙台三 充実感も 好投木村

 東北相手に好投を続けた仙台三の主戦木村が七回、突然崩れた。自らのミスをきっかけに5失点を喫して途中降板。「うまく立ち直ることができなかった」と悔やむ。
 同点のこの回、初の四球を先頭の杉沢に出した。四回に本塁打を浴びた相手で「打たれたことが頭のどこかに残っていた」。厳しいコースを狙った変化球が外れた。ここから暴投とけん制悪送球、さらに長短5安打と畳み掛けられた。
 無念の中に充実感も得た。六回までほぼ完璧な内容。伸びのある直球で内外角を突き、強力打線を3安打1得点に抑えた。「途中まで東北を抑えられたのは自信になった」と言う。
 4年ぶりのベスト4。チームは春の県大会地区予選敗退から大きな成長を遂げた。以前は味方の失策でふてくされた木村も仲間と話し合いを重ね、一体感を重視して練習に励んだ。「みんなの支えでここまで来られた。いい夏だった」。最後は笑顔で感謝した。(原口靖志)


2017年07月31日月曜日


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