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<雫石慰霊の森>全日空機と衝突事故後46年 空自隊員ら犠牲者に祈り

慰霊碑に花を供え、犠牲者の冥福を祈る隊員

 岩手県雫石町の上空で1971年7月、全日空機と自衛隊機が衝突し、全日空機の乗客・乗員162人が犠牲となった「雫石事故」から46年となった30日、航空自衛隊松島基地(東松島市)の隊員が事故現場となった同町の「慰霊の森」を初めて公式に訪れて犠牲者を追悼し、事故の遺族や町の関係者ら計約90人と祈りをささげた。
 同基地によると、これまで有志の隊員が事故発生日の拝礼に私的に参列していたが、公式に訪れるのは今回が初めて。幹部隊員やパイロット21人が慰霊碑の前で花を供えて静かに一礼し、犠牲者の冥福を祈った。
 時藤和夫第4航空団司令兼松島基地司令は「東日本大震災で被災した基地の復旧を機に、空の安全へ思いを新たにした。犠牲者を追悼することで事故防止の決意を高めたい」と語った。
 事故で弟の文隆さん=当時(25)=を亡くした静岡県富士市の小山和男さん(74)は「事故から約50年が過ぎ、どちらが悪いということではない。関係者全員で空の安全を祈念できて、うれしく思う」と話した。
 事故は71年7月30日午後2時すぎ、千歳発羽田行きの全日空ボーイング727旅客機と、訓練中だった航空自衛隊第1航空団松島派遣隊のF86F戦闘機が空中で衝突し、墜落した。自衛隊機の乗員1人は脱出して無事だったが、全日空機の乗客と乗員は全員死亡した。


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2017年07月31日月曜日


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