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<郡・新仙台市長>残るしこり 関係手探り

仙台市長選で対立候補を支援した自民市議らと握手する郡氏=31日、市議会

 7月の仙台市長選で初当選した元衆院議員郡和子氏と市議会(55人)の関係に注目が集まっている。郡氏は融和路線を模索するが、国政与野党の激しい代理戦争となった市長選のしこりは残り、対立の火種はくすぶる。郡氏と市議会のみならず、市議会内でも互いの出方を見極める神経戦が始まっている。

<複雑な表情も>
 「与党野党というのは無しにして、ご協力いただけるところはいただきたい」
 31日、郡氏は市議会に最大会派・自民党(21人)を訪ね、所属議員らに頭を下げた。市長選で自民、公明両党は対立候補を支援したが、郡氏が「ノーサイド」を切り出し、自民の斎藤範夫会長も「市政のために共に頑張っていきたい」と応じた。
 郡氏は拍手で迎えられ、握手をするなど和やかな雰囲気だったが、複雑な表情で拍手しない若手議員も。取材に「何事もなかったようには振る舞えない」と、わだかまりを口にした。
 自民と公明党市議団(9人)は市議会9月定例会での郡氏の所信表明を聞いてスタンスを決める方針。公明の菊地昭一団長は「郡氏の公約には(公明が)提案してきた内容もあり、協力すべきは協力する」と是々非々の構えだ。

<対立候補支持>
 一方、郡氏を支援した民進、共産、社民各党の事情は複雑だ。郡氏出自の民進系の会派「市民フォーラム仙台」(10人)は市長選で4人が共産との共闘などに反発し、対立候補支持に回った。
 4氏は他会派との合流による新会派結成を検討しており、郡氏が最も頼りとする与党会派の勢力は縮む可能性が高い。岡本章子代表は「『どうぞ出ていってください』という話ではない。新市長を支える力は多い方がいい」と悩む。
 さらに難問は共産との関係だ。市政野党を続けてきた共産党市議団(7人)は市民フォーラム、社民党市議団(5人)とも政策の不一致点が多く、社民の辻隆一代表は「選挙協力と与党入りは別だ」と言い切る。
 だが、共産の嵯峨サダ子団長は「郡氏を支える立場は明確だ。市民の要求実現のため市長と共に頑張る」と与党の立場を明言。共産の与党化は民進系・社民との不協和音にとどまらず、自民・公明と郡氏の対立の引き金となりかねない。
 郡氏は8月22日に就任する。


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2017年08月01日火曜日


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